ギタンバ ヨッシーは北海道で活動するミュージシャン。1974年生まれ。
英語表記は「Guitamba Yossy」、本名は西村 嘉洋。
ギターとベースの融合した自作改造楽器ギタンバのみならず、ギター、ベース、ウクレレを演奏する。
ジャズ、レゲエ、ラテン、アフリカ、民謡、アイヌ伝統音楽など各地のルーツミュージックを取り入れた音楽を演奏、制作している。
Monthly Hokkaido Magazine ISM 2017.6月号
未来(ゆめ)づくり
表現者たち手づくり“ギタンバ”を奏でる
西村ヨッシーさん(ミュージシャン)
「ギター1本なのにベースの音が鳴っているのはなぜ?」
一見するとギター。だが、6本の弦の打ち、低い方の2本にベース弦を張っている。
弦を張る糸巻きは2種類。弦の音を拾うピックアップ・マイクもギター用とベース用の2種類。
古い楽器から取り外し て再利用している。それぞれをギター用・ベース用のアンプに繋いで演奏する。
すべて西村ヨッシーさんの手づくりだ。
「以前からギターとベース が合体したような楽器があればいいなと思っていました。
パーカショニストの木村優斗さんから譲り受けた木曽日弦楽器というメーカーのピックギターがあったので、改造することにしました」
“ギタンバ”と命名した。
「完成して実際に弾いてみたらとても気持ちが良かった。一発目から『これだ!』と思いました」
西村さんはもともとギタリスト兼ベーシスト。
ギター1本で演奏するときもメロディを弾きながらコードを弾いたりするので違和感はない。
ただ、ソロでアド・リブを弾きながら独立したベースのように弾くのはとても難しいという。
「普通のギターの弾き方とはやはり違うんですよ。でも、いろいろ弾き方を工夫し開発していくのがとても面白い」
西村さんは複数のユニットに掛け持ちで参加している。
シンガーソング・ファーマー 宇井宏さん(ISM2016 年 11 月号の当欄参照)とのデュオで農業や生活をテーマとする「青虫ノッポ」、
和寒で自給自足の生活をしながら音楽活動をしているギターボーカ ルのシンゴさん、
パーカッショニスト・木村優斗さんによる土着系アフロ民謡レゲエバンド「SPACE土CHANT」(スペース・ド・チャント)、
アイヌ民謡を基調としたバンド「NinCup」(ニンチュプ)、
木村さんとのラテン・デュオ「ロス・アラモニアス」、
そのほか、地元・十勝で活動するミュージシャンたちと一緒にステージに立ったりソロで高齢者施設などで演奏することもある。
ライブやツアーがないときは、ギター・ベース教室の講師を務める。
音楽に興味を持ったのは中学生の頃。
イギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」「ディープパープル」などのハードロックを聴いてギターを弾くようになった。
そこから音楽史を遡るようにエリック・クラプトン、クリーム、 ヤードバーズなどのブルース・ロック、
さらに1920 年代のサン・ハウスなどアメリカのブルースにたどり着く。
20代のときに訪ねたニューヨークでジャズに出会い、さらに民族音楽や民謡も好きになっていく。
こうしてジャンルを問わない音楽活動の基礎が出来上がっていく。
プロになろうという気持ちはまったくなかった。
仕事をしながら並行して音楽活動をしていたが、無理がたたり、
子どものころからのアトピー性皮膚炎が悪化。
入院したのを機に、得意な分野で時間調整が利くよう、ギターやベースを教えながら音楽活動をやろうと思った。
「今後はもっと地域の人々と関わっていきたい。
路上で太鼓やギターが鳴っていて、日常的に周囲に音楽があり、気楽に音楽を楽しめる街になったらいいなと思います」
芽室町在住。
SAWASA WA MUZIK(サワサワ・ ミュージック)のギター・ベ ース教室は、「暮らしに音楽を」がテーマ。
SAWASAWAはスワヒリ語で「心地よい」の意味だ。
料金は、個人レッスンが中学生以上1時間3000円、小学生 30 分1500円。
2~3名のグループレッスンは中学生以上1時間2000 円、小学生 40 分1000円。
帯広大川町 17 ‐1の帯広教室または生徒の自宅、公共施設や レンタルスペースでのレッス ンとなる。
「子どもから大人まで一人ひとりの目標やペース、好きなジャンルの曲に合わせたレッスンです。
演奏することの楽しさ・心地よさを知っても らうことで、より豊かな暮ら しを送ってほしいと思います」
8月5日~ 11 日に開催される「はこだて国際民俗芸術祭」 にニンチュプで参加。
元町公園会場で5日・6日に出演する。
電話はこちらへ 〈 sawasawamuzik@gmail.com 〉
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